操体 健BALANCE RECOVERY

操体とは

大自然の原理として、人間はもともと設計にミスがなく、バランスがとれ、病気などせず健康に一生を送れるようになっています。

不健康というのは、そのバランスが崩れることです。
自然の法則や、体のしくみにそぐわない間違ったことをしてしまうことが原因となります。
したがって、そのバランスをもとに戻すことが健康への道となるのです。

それはカラダにきけばいい

バランスを回復させるための指針となるもの、それが「感覚」です。
不調になるとき、カラダは「痛い、しびれる、だるい等」と言った声(感覚)を発します。
この声を無視したり気づかないでいると、更に不調は進み、やがて病気という状態になります。
バランスを回復させるためには、このカラダからの声を敏感にキャッチし、不調の声と反対の声を聞き分けていけばいいのです。
回復の声、それが「快(気持ちよさ)」という感覚です。
このバランスの取れた方向への道筋とも言うべき「快」の感覚は、動物が本来備えている原始感覚です。 操体とは、この快(原始感覚)に従いバランスを整え、健康に生きていけることを目的とした、生き方の哲学というべきものなのです。

4つの基本原則

息食動想・環境

この健康の鍵となるバランスとは、体の歪みだけの話ではありません。

人には自分自身の責任で、しなくてはならないことが少なくとも4つあります。
(息をする)、(食べる)(動く)(想う)の4つです。
そのどれかのバランスを失うことが、カラダの歪みとなって現れます。
そしてその歪みが様々な症状を引き起こしていくのです。
ですから、カラダの歪みを正すことだけに留まらず、更にその原因となる4つの原則のバランスを回復させることが必要なのです。

その症状も原因は

ギックリ腰や慢性的な腰痛。坐骨神経痛や膝の痛み。ムチウチ・頭痛・肩こり・五十肩・四十肩・肋間神経痛・慢性疲労…etc。と様々な症状がありますが、その原因もバランスの崩れにあります。
バランスを崩した結果がその痛みとなっているのですから、その症状を解消するために必要なのは、その局所をどうにかすることよりも、痛みのなかったバランスに戻してあげることなのです。

動物の感覚を取り戻す

人は大脳が発達したため、色々なことを頭で考え判断するようになってしまいました。
感覚に従うという習慣をなくしたため、感覚は鈍り、変化や異常を感じにくくなってしまったのです。
様々な知識に振り回されるのではなく、自分の感覚に素直になる。
動物たちは当たり前のように行っています。
人も動物です。操体でそんな動物としての自然な姿に立ち返ってみましょう。